副業を探しているサラリーマンの方でアプリ開発というものが気になったという方も多いです。
『初心者でも稼げる』などという言葉を見て『本当に稼げる?』と思ったかもしれませんが、稼げなくはありません。
しかし、ある程度の準備が必要です。
今回はサラリーマンの副業でアプリ開発は稼げるのかについて解説します。
目次
副業のアプリ開発とは?
ゲーム系や音楽系、通信系など昨今人気を集めているiPhoneアプリやAndroidアプリ。
そんなさまざまなアプリの制作に携わることができるのがアプリ開発です。
AndroidとiPhoneのスマホアプリプラットフォームであるGoogleプレイ・App Storeがアプリ開発の仕組みをサポートしています。
その3つの仕組みに加え、受託開発の計4つが、サラリーマンの副業アプリ開発で収益を得られる方法です。
具体的には以下の通りです。
- アプリを有料にする:購入量や月額利用料
- 開発した無料アプリに広告を載せる:アドセンス・アフィリエイト広告のクリック・購入料
- 課金制にする:サービスの課金制ポイントや利用料
- アプリ開発を受注する:企業・個人からの依頼を受け納品する制作料
これを副業でするには難易度が高いイメージを持つのではないでしょうか。
しかし実はアプリ開発は初心者にも制作できるのです。
サラリーマンの副業でアプリ開発は稼げるの?
サラリーマンの副業としてアプリ開発は稼げるのか、結論から言うと、個人では月に3万円~5万円程度でしょう。
そして、誰でも今すぐ簡単にというわけにはいきません。
1アプリあたりの収益の平均額は44000円ほどですが、60%程度のアプリが1000円~5000円程度の収益にとどまっていると言われています。
中には月に10万円~数十万円以上稼ぐ強者もいて、1年後に継続して稼いでいる割合は30%にまで減ります。
アプリ開発は当たれば夢がありますが、外れれば稼ぐことができません。
どちらかと言うと運やアイデア力に自信のある方に向いています!
サラリーマンが副業でアプリ開発をするメリットとデメリット

稼ぐのは多くの方にとって難しいと解説しましたが、サラリーマンの方が副業でアプリ開発をするメリットはあります。
反対にでメリットもあるのでどちらもご紹介します。
副業アプリ開発のメリット
メリット1:プログラミングスキルが身につく
アプリ開発ではある程度のプログラミングスキルが必要になります。
このスキルがあれば転職の際にも役立ちます。
企業からの需要があるのかというと、どの企業もネットの普及によりWEBサイトやアプリにはお金をかけて勝負しており、その分プログラマーが不足し供給が追いついていないのです。
今はプログラミングの経験がなくても、副業のアプリ開発でこつこつスキルを磨いていけば、企業へのキャリアアップ転職も可能です。
メリット2:コストが少ない
アプリ開発は、アフィリエイトと同じくパソコンとインターネット環境があれば始められます。
また、サーバーを使用せずに制作できるアプリであればサーバー代も不要です。
ただし開発したアプリを公開する際に費用が必要で、そのほかiPhoneアプリを開発する場合のみMacも必要です。
完全無料ではないですが実店舗を開業するなどに比較すれば、比較的安価で始めることが可能です。
メリット3:アイデアを形にできる楽しさが得られる
繰り返しになりますが、アプリ開発は誰でも簡単に稼ぐことができるわけではなく、アプリを制作する労力が必要です。
しかし、アプリ開発は自分のアイデアを形にしたい方にとっては非常にやりがいのある副業です。
ほかのネットビジネス同様、稼げるようになるまである程度の期間が必要ですが、その期間を趣味の一環として楽しみながら続けていくうちに稼げるようになったという方もいます。
新たな価値を見出すセンスの良さを活かしたい方や、ものづくりが好きな方は、趣味を副業にできるチャンスです。
副業アプリ開発のデメリット
デメリット1:競合が強い
今やアプリは毎日新しいものがリリースされており、ランキングの上位には大手企業が出しているものがひしめき合っています。
つまり開発費などの資金力が圧倒的に勝る企業を相手に、戦っていかなければなりません。
デメリット2:知名度が上がりにくい
開発したアプリをダウンロードしてもらうには、より多くのユーザーに自分の開発したアプリの存在を知ってもらう必要があります。
企業のアプリは多くのWEBサイトで広告が出ており、認知度が高くダウンロードされやすいですが、個人では広告費にお金をかけるのは難しく、結果的に知名度が上がりにくいのです。
デメリット3:大きく稼ぐことができない
個人で開発したアプリのほとんどが無料のアプリで、アプリ内広告やアプリ内課金で収益を得るものです。
しかしどちらも確実に大きな収益につながるとは限りません。
そういった場合に有料アプリとして配信すれば、ダウンロードされると収益になるのではと考えますよね。
しかしアプリが有料になると、よほど魅力を感じてもらえない限り、ダウンロードに至らず、こちらも大きく稼ぐのは難しい傾向にあるのです。
また、企業では最新技術を用いて次々に新しいアプリを開発しますが、個人でダウンロード数を上げるために開発費に投資しても、結果的にその分の資金を差し引きすると利益が少ないということもあるのです。
アプリ開発は当たれば大きく稼ぐこともできますが、実際は大きく稼ぐのは難しくお小遣いを稼ぐ程度と言えます。
サラリーマンが副業でアプリ開発するときの注意点は?

アプリ開発をする際に事前に知っておきたい注意点を解説するので、サラリーマンの方は本業や資金などのスケジューリングや準備の際にも役立ててほしいと思います。
注意点1:申請からリリースするまで時間がかかる
アプリを開発すればすぐにリリースし利用してもらえるわけではなく、申請や審査に通って初めてスタートできます。
Androidアプリは申請から48時間後にリリースができスピーディーですが、iPhoneアプリは申請から審査をされ、通った場合のみ48時間以内にリリースというステップ。
またiPhoneアプリは審査も厳しく、通らない場合もあります。
ただ、AndroidのシェアはiPhoneのiosに比べ2倍近くと世界中で普及していますが、アプリ収益はiosの方が2倍近くとAndroidよりも多いです。
どちらもメリットデメリットの両面がありますね。
注意点2:アプリを公開する費用が必要
先述した通り、Androidアプリ、iPhoneアプリは公開する際に費用が必要で、初期費用ゼロで始めることはできません。
アプリを公開する際の費用は以下の通りです。
- Androidアプリ:初回のみ25ドル
- iPhoneアプリ:年間99ドル
- Mac:iPhoneアプリのみ
公開時の費用だけでなく、iPhoneアプリ開発においては専用のプラットフォームで行うためMacが必要なのです。
多少費用はかかりますが、開発用ソフトはAndroidアプリがAndroid Studio、iPhoneアプリがXcodeを無料でダウンロードできるので、サラリーマンの方は本業の収入から準備できる金額ではないでしょうか。
注意点3:有料アプリは利益の30%を支払う必要がある
有料アプリの単価は、実はすべてが収益になるわけではありません。
利益のうち70%が開発者、残りの30%はGoogle、Appleのプラットフォームに引かれます。
このように70%が開発収益になるので目標額を計算してみると良いでしょう!
サラリーマンの副業アプリ開発の始め方

副業でアプリ開発を始めるためのステップを解説します。
ステップ1:プログラミング言語を学ぶ
アプリ開発にはプログラミング言語を使用しますが、これを学ぶ必要があるため、どうしても参入障壁が高くなっています。
逆に言うと、プログラミング言語を覚えてしまえば強い武器となり、アプリ開発の仕事を受けることもできるため、安定的な報酬につながります。
AndroidアプリはJAVA、iPhoneアプリはSwiftというプログラミング言語が必要ですので、目的に応じた言語を学びましょう。
ステップ2:アイデアを練る
アプリ開発で収益を上げるためにどんなアプリならより多くのダウンロードをしてもらえるかを考えましょう。
大企業に勝つには同じようなジャンルでは大きく負けてしまいます。
そのため、隙間をねらった需要を獲得していきましょう。
RPGゲームでは大企業が占領しているので、お役立ちやキュレーション、また、気になってダウンロードしたくなるようなタイトルやデザインを練りましょう。
ステップ3:リリースする
アプリの開発ができたら、AndroidアプリはGoogleディベロッパーアカウントを作成してリリースします。
iPhoneアプリの場合は、開発ライセンスApple Developer Programへの登録が必要で、先述したように審査に通過しないとリリースできません。
根気強く続けて審査に臨みましょう。
副業でアプリ開発を行うおすすめサイトは?

副業でアプリ開発を習得するためのお役立ちサイトをご紹介します。
ドットインストール
ドットインストールは無料で閲覧できる講座があるサイトです。
動画を使った講座でAndroidアプリやiPhoneアプリのプログラミングの流れを学ぶことができます。
無料講座で閲覧できる口座の数は限られていますが、まずはアプリ開発の基礎を身につけるのにおすすめです。
Udemy
Udemyは、業界のプロからさまざまな動画講習を視聴できるサービスです。
1300円~という低価格で動画講座を自分のペースで期限なしで学べ、例えばAndroidアプリ開発~リリースまで27.5時間分の講座が24000円など豊富な動画の中から好きなものを選択できます。
講師のプロではありませんが、プログラミングのプロから学ぶことができます。
コストを抑え、コツコツ続けられる人におすすめです。
TechAcademy
TechAcademyではあなたにメンターとして講師がつき、マンツーマンメンタリングやチャットサポートが受けられます。
例えばiPhoneアプリコースでは短期間でオリジナルのiPhoneアプリを開発・リリースまでをサポートしてもらえます。
料金は4週間コース12万9000円~と決して安価ではありませんが、本業が忙しいサラリマンの方が平日の夜や休日を使って働きながら本格的な学習ができるのがメリットですね。
動画で学べるので効率的ですよ!
サラリーマン副業アプリ開発のまとめ
今回はアプリ開発についてご紹介しました。
アプリ開発は全くの初心者が副業として始めるにはハードルが高く、大きく稼ぐのは運次第ということが言えます。
サラリーマンの方が隙間時間を使って大きく稼ぎ続けるなら、ブログアフィリエイトのほうが、現実的には多くの方におすすめできます。
いっぽう、
- 『アプリを作れるなんて楽しそう』
- 『アプリを作っているなんて言ったら家族にも自慢できるだろうな』
- 『アイデアを出してものづくりがしたい』
と思った方には趣味の一環としてはじめてみるのをおすすめします。
なぜなら、これまでなかなか始められなかったこと・続けられなかったことがあったとしても、得意なことなら投げ出さずに稼げるようになるまで続けられる可能性があるからです。
その場合は、スキルを身につけてまずは安定収入のためにアプリ開発の仕事を受けられるようになることを目指しましょう。