働けど働けど大きく給料が上がらない。
それどころか下がり続ける日本の平均年収・・・
サラリーマンであることに正直つかれてきている人も多いのではないですか?
そんな人たちが一度は考えるのが、独立して金銭的にも時間的にも自由な生活を手に入れたい・・・
しかし、いざ独立しても失敗してしまえば、サラリーマンとしての今の安定した生活は台無しになってしまいます。
そこで今回は、サラリーマンで独立した人の成功率などを徹底調査!
独立で失敗する考え方や、成功率の上がるビジネスなんかも一緒にご紹介します!
目次
サラリーマンが独立する成功率は?

サラリーマンが独立して起業したひとのの成功率を調べてみると諸説ありますが、具体的に成功率として調査されている数字を発見することはできませんでした。
そもそも、成功という定義をどうするかによっても成功率は変わってきます。
- 単純に5年後10年後も生き残っていることが成功なのか?
- はたまた5年10年続いても赤字企業では成功といえるのか?
独立の成功とはどうゆうことなのか定義も不明で正直数字を出すのは不可能といえるでしょう。
ただ、それでもサラリーマンが独立した際の成功率の目安くらいは知りたいという方には、経済産業省がまとめた、中小企業白書と言う物が参考にはなると思います。
サラリーマン独立の10年生存率は6%!?

経済産業省の中所企業白書では、企業の生存率と言う物を出しています。
ここでいう生存率とは創業した企業が経過年毎にどれくらい生き残っているかを算出しているもので、今回はこの生存率を成功率と改定してみます。
下に企業生存率の数字を出していますが、独立を考えている人たちにとってはかなり絶望的な数字ではないでしょうか?
- 1年:40%
- 5年:15%
- 10年:6%
- 20年:0.3%
- 30年:0.02%
開業から1年の企業生存率が40%と半分以上の人が廃業しているというショッキングな数値も出ておりますが、独立して起業することがどれだけ難しいことか表しています。
サラリーマンの独立のメリットやデメリットは?
独立のメリット

時間拘束がない
サラリーマンが独立してまず一番に感じるメリットのがこの時間に拘束されないという点です。
サラリーマンであればほとんどの場合就業規則により就業時間がが決められています。
毎日満員電車に揺られながら決まった時間に会社に通勤して、決まった時間に休憩し、決まった時間に帰っていく。
サラリーマンであれば至極当然の事ではありますが、独立起業した人は自分がルールです。
自分の好きな時間に仕事を開始して、自分の好きな時間に仕事を終えることができます。
仮に打ち合わせで電車に乗ることがあっても、ピークの時間をさければつらい思いをすることもないでしょう。
自由にやりたい仕事ができる
独立した人には先輩後輩や上司部下といった上下関係は一切存在しません。
サラリーマンであれば先輩や上司から言われた業務は基本的には行わなければなりません。
それがたとえ自分の本来の業務と関係ないことでも、なかなか断ることは難しいでしょう。
しかし、独立起業した人であれば仕事は自分の裁量で選ぶことができます。
仮に苦手だけど必要な仕事ができたとしても、アウトソーシングするという選択も使えるので、自分が嫌な仕事とは向き合う必要がなくなります。
高収入が得られる可能性も
独立したい人の一番の理由はおそらく金銭的理由でしょう。
サラリーマンであれば、どんなに働いても残業代などは付くものの、毎月決められた金額の給与しか入ってきません。
簡単なことではないかもしれませんが、独立した人は自分の努力次第でサラリーマンのころの収入の何倍も稼ぐこともできるのです。
定年退職がない
人生100年時代、企業の定年退職の年齢は60歳から希望する者には65歳まで雇用を継続しなければならないと決まりましたが、仮に65歳で引退しても残りの人生は35年。
残り35年の人生を果たして先行き不透明な年金と、退職金だけで暮らしていくのは可能なのでしょうか?
一方独立起業した人に定年なんてものはありません。
自分が可能な限り仕事を続けることができ、安定的に収入を得るも可能なのです。
セミリタイア
セミリタイアは文字通りセミ=半分、リタイア=引退、半分で引退することです。
引退時期に関しては30代、40代、50代と人それぞれではありますが、定年退職より前に引退することを指しています。
セミリタイアは本気で独立起業してビジネスを行い、十分な収入を得てリタイアすることも可能で、現在ではネットビジネスなどで成功した人が多くセミリタイアをしています。
独立のデメリット

収入の保証がされない
サラリーマンであれば会社に所属して、普通に働いている限りは収入が保証されます。
しかし、独立開業した人は自身の売り上げがない場合は収入を得ることができません。
収入を何倍にもできる可能性がある一方、事業がうまくいかなければ収入が0なんてこともあり得てしまいます。
自由に見えて自由でない
独立起業した人は時間の使い方が自由に見えて実はそうでもない場合がほとんどです。
企業から拘束されなくなった反面、給与も自ら稼がなければなりません。
その為、自らの収入を得るためにサラリーマンの時代よりも労働時間が長いといった場合が多く、一見自由そうに見えても実態はそうでもないの場合が多いようです。
ただ、自分の時間を会社の資産作りに捧げているたサラリーマンとは違い、自分で掛けた時間はすべて自分の資産に直結するので一概にデメリットとも言えないように思います。
今まで以上に健康管理を
サラリーマンであれば会社の責任において毎年1回の健康診断が実施されます。
しかし、独立起業した人の健康管理はすべて自己責任となり、自らが行わない限り誰も健康診断を行ってくれる人はいません。
また、サラリーマンは病気にかかってしまったときには休職などで一時的に休むこともできますが、独立起業し他人は一度休むとすべて流れてしまうこともあります。
最終的にはすべて自己責任
サラリーマンであれば、何かしらのミスをしてしまったときも、上司又は会社が責任を取ってくれます。
独立起業した人たちはすべての物事において、責任を自分で取らなければなりません。
責任をすべて自分で受ける、その覚悟がない人は絶対に独立起業には向いていないので、今の段階でやめておいた方がいいでしょう。
サラリーマンが独立して失敗してしまうわけは?
開業資金管理

まず失敗してしまう一番大きな要因は資金管理です。
多くの人の場合、一等立地で少し豪華な内装で事務所や店舗を開きたいと思い開業してしまうのですが、これはとっても危険な行為です。
人通りの多く間口も広い路面店舗のような一等立地は家賃が高額になる場合がほとんどです。
オープン景気や繁忙月にはかろうじて払えた家賃も、閑散期や通常月では払えなくなってしまうなんてこともよくあります。
しかも一等立地では、物件取得費といって大家に預けておく保証金なども高額になる傾向にあります。
保証金は自己資金でねん出する必要がありますが、一度預けるとその後解約すまで返金されない寝かせておかなければならないお金なのです。
いかに手元にフリーなキャッシュを持っておけるかが明暗を分けるビジネスにおいて、高額な保証金の預け入れで自由に使えるお金を減らしてしまっては本末転倒です。
新規事業の事業計画

新規事業を開業するときに、精密な事業計画を立てるのはとても重要です。
良い商品を作ったからといって、ただお店を開けているだけで売れることはまずありません。
事業計画とは自分の作った商品を売るにあたりかかる費用や、商品を売るための戦略を考えておくことです。
開業したい商圏にはどれくらいの人口がいて、ライバル店舗は何店舗あって、商品の原価はどれくらいかかって、それを作って売るためには人件費がいくら必要なのか。
まず最低限上記のようなことは考えておく必要があります。
また、自分の商品の売価と品質のバランスは商圏にあっているのか、都心に出店すべきなのかサバブ向きなのかなど、計画時にはできるだけ多くの事を想定して考えなければなりません。
一過性の流行ではないか?

流行り物を主力商品として起業する人も多いのですが、流行り物は実はとても危険なのです。
現在では、SNSなどの影響によってこれまで日の目を見なかった商品が突如売れだして流行ることもありますが、それは一過性のものにすぎません。
仮に流行り物の先行者利益に乗っかることができたとしても、その流行り物はすぐにパクられ、競争が過激化し市場は飽和していってしまいます。
中には数年間持つものもありますが、流行り物は早ければ1年2年で流行が過ぎてしまうのがセオリーです。
それまでに投じてきたものが回収できるのであれば問題はありませんが、正直そんなに高回収率のビジネスはそうそうないでしょう。
過剰資産・過剰拡大

一昔前の会社経営は事業規模がステータスとなっていました。
しかし、事業規模を広げるということは、当然同等以上にリスクも広げるということになります。
過剰資産という概念は、特に飲食業やアパレル業など店舗資産を介して売り上げをあげていくようなビジネスに言えることです。
仮に開業した1店舗目が軌道に乗り人気店になったとしても、2店舗目が同じような人気店舗になるかといえば不透明です。
1店舗目では自らが中心となり、顧客管理からスタッフのケアに資産の保全などを行ってこれたとしても、2店舗目からはそうもいきません。
また、立地が変われば需要や客層も大きく変わることから、そういったことに細かく対応しなければならないのです。
2店舗目に手をかけるあまり、1店舗目の顧客離れが起きてしまったなんてことにもなりかねません。
自分の能力以上に広げて資産をもって行うビジネスは、大きなリスクとなるのです。
サラリーマンの独立成功率が高いビジネスは?
サラリーマンが独立して事業を成功させるにはとても難しいことはご理解いただけたかと思いますが、では成功率の高い事業というのはあるのでしょうか?
定期収入のある事業

ストック型ビジネスともいわれる手法ですが、毎月定期的に収入が発生するビジネスです。
店舗型や営業型のビジネスでは、その月により売り上げが大きくへどうすることもあります。
売上が変動するということは当然費用のコントロールも燃密に行わなければなりませんし、そもそも売り上げに対する不安で平常心を壊してしまうことがあります。
それに比べてこのストック型ビジネスとは、毎月ある程度決まった額の売り上げが見込めることで、経費コントロールも容易になり経営計画も立てやすく成功率をあげてくれます。
ストックビジネスとは下記のような物があります。
- 定期購入型ビジネス
- 点検ビジネス
- 保険ビジネス
- レンタルリースビジネス
- 消耗品型ビジネス
- 教室系ビジネス
- 権利利用料徴収ビジネス
- 会員制ビジネス
在庫を持たない事業

物販系のビジネスにおいて在庫というのはリスク以外の何物でもありません。
在庫を持つということは仕入れ費用が掛かり、保管費用が掛かり、売れ残りのリスク、割引販売のリスクが発生します。
在庫を持たない事業というのは、販売者であれば受注発注方式の販売方法をとり、製造者であれば受注生産方式を採用することです。
そうすることにより、上記で挙げたようなリスクを持つことなくビジネスを行うことができます。
また、最近ではそもそも商品の形自体がない情報商材や体験型のビジネスを行うのもおすすめです。
情報商材や体験型ビジネスはモノではなく、コトを売っていくのでそもそも在庫という概念がないのが特徴です。
資産を持たない事業

店舗型のビジネスは、店舗自体が資産となります。
店舗型のビジネスの場合まず開業するのに膨大な資金が必要となり、開業し売り上げを作るまでに時間もかかってしまいます。
店舗型の場合は店舗がある商圏でしかビジネスができないので、ターゲットもごく小規模なところに限られてしまいます。
また、自己資金で資産を準備できればまだ問題はないのですが、店舗などの資産構築するにおいて、金融機関からの借り入れなども発生してしまと、費用リスク共に大きくなってしまいます。
参考:サラリーマンの副業オススメランキングTOP10!在宅で毎月5万を稼ぐ方法
サラリーマン独立資格成功率まとめ

いかがでしたか?
多くのサラリーマンが一度は考える独立の夢、現状成功率はものすごく低いようです。
ただ、ご紹介したように失敗しやすい事例を外して、成功確率を上げる施策を打っていけば成功率は上がっていきます。
サラリーマンとしての収入や環境に不満がある人は一度検討してみるといいかもしれませんね。