サラリーマンをしながら副業で稼ぐ方が増えており、副業禁止の会社でもその対象にならないと投資を考える方も多いです。
投資初心者には投資信託が向いていると考えられていますが、始めるならリスクや選び方など基本を抑えておくことが大切。
今回は副業で稼ぐことを目指すサラリーマンに投資信託についてご紹介します。
目次
サラリーマンでもできる副業の投資信託とは?

副業を考えるサラリーマンの方に人気がある投資信託は、運用の専門家にお金を預けて株式や債券などに投資をする方法のことを言います。
あなたもファンドという言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。
ファンドとは主に投資信託のことを指しており、投資のプロではないサラリーマンの方でも専門家に運用を任せておくことができることによって、あなたはいつも通り本業に専念することが可能なのす。
サラリーマンが副業で投資信託するメリットとデメリット
サラリーマンが本業に差し支えなくできる投資信託はメリットがある反面デメリットもあります。
それぞれの両面をご紹介します。
副業投資信託のメリット
メリット1:少額で始められる
投資信託の大きなメリットは少額の投資から始められるところです。
投資に対する考え方は人それぞれですが、初めて投資をするのにいきなり50万円、100万円が必要だとすると多くの方が躊躇するのではないでしょうか。
しかし投資信託は1万円の投資から始めたり、中には1000円や500円といった小さい金額での投資も可能。
大きく投資してリスクを取るのではなく、無理なく少しずつ運用していくことができるのがメリットです。
メリット2:時間がなくてもできる
投資信託は先述したとおり、専門家があなたの代わりに投資先を選定し運用をしてくれます。
そのため、こまめに相場のチェックをしたり知識を身につけようとする必要がありません。
この点においても、本業が忙しいサラリーマンにとってメリットで、『難しいことはよくわからないし学ぶ時間がつくれない』という場合にも助かりますね。
メリット3:種類が豊富でリスク分散できる
投資信託は種類が豊富であることもメリットです。
その理由として、一つの銘柄だけでなく複数の銘柄に分けて投資をすることによってリスクを分散することができるからです。
一つだけに投資をしていると、株価の値下がり、企業の倒産の影響を受けた場合の損失を負うリスクが集中してしまいますから、株式などに比べるとリスクが低くなるのが強みと言えます。
副業投資信託のデメリット
デメリット1:コストがかかる
投資信託をするにはさまざまな手数料によるコストがかかってしまいます。
- 販売手数料:購入時に発生する手数料(かからないノーロードオープンという投資信託もあるがほとんどの場合必用)
- 信託報酬:運用会社・販売会社・信託銀行へ支払われる報酬
- 監査報酬:監査法人から監査を受ける義務によって発生する費用
専門家に運用を任せる分、上記のような手数料をはじめさまざまな運用経費が日々差し引かれます。
そのほかにも、換金の際に換金手数料がかかる場合や、解約の際に費用(信託財産留保額)がかかる場合があります。
デメリット2:マイナスになるリスクがある
投資信託はリスクが低いと言っても、もちろんマイナスになるリスクはあります。
投資信託は価格変動によって、購入することで投資した金額(個別元本)が購入時よりも値下がりし、減ってしまうこともあります。
価格変動とは投資信託が組み込んでいる株式・債券の価格が変動するもので、主な要因は金利・為替・物価・景気などが挙げられます。
また投資信託は少額で始められる上、プロに任せて手軽にできると放置していたり、ハイリスクな投資信託ばかりにしていたりすると損失が出る場合もあります。
もちろん投資にリスクはつきものであることや、マイナスの時こそ気にせずに続けることでまた上昇するタイミングが来る可能性があるといった考え方もありますが、運用会社がマイナスを負担してくれることはありませんので、最終的には自らの判断にゆだねられるということです。
デメリット3:換金までに時間がかかる
換金をする際にすぐにお金を引き出せないのもデメリットと言えます。
基本的に投資信託を出金するには手続きが必要で、引き出したいと考えた当日に申請が通って口座に入金されることはあまりありません。
入金されるまでには1週間~2週間程度かかる場合があるため、ほかの金融商品に比べて現金化されるまでの期間が長いとされています。
サラリーマンの副業に初心者でも投資信託がおすすめなワケ
投資の初心者におすすめなのが投資信託ですが、その理由はなぜなのかを解説します。
気軽に資産運用ができる
投資信託は投資初心者の方におすすめなのは、詳しい知識やスキルがなくても資産運用ができるからです。
人生100年時代という言葉が浸透している中、社会情勢・将来のことを考えると不安を感じ、サラリーマンのように毎月決まった給与所得がある今のうちに資産構築を考える人は少なくありません。
メリットとしてもお伝えしたように、投資信託は手間暇をかけずに気軽にできるため投資が初めての初心者にもおすすめなのです。
毎月一定金額を積立できる
投資信託は毎月決めた金額を投資できる積立投信という方法があります。
投資の初心者のうちは損をしていないのか本業中にも気になってしまう場合も考えられますが、積み立て投信にしておくと相場を気にせずに買い続けることになります。
相場の変動が高くても安くても一定の金額を買い続けるということは、一度で購入したときに比べ1口あたりの購入単価が下がりし、つまり安く購入できるということ。
貯金のように毎月1万円などと決めて定期購入することは、購入時期を分散することにもつながり、初心者の方があまり意識せずに貯金代わりに積み立てていけるためおすすめです。
わかりやすい『インデックス投資』がある
投資の方法は下記のようにアクティブ投資とインデックス投資という大きく二つに分かれます。
- アクティブ投資:いわゆる株式投資のことを指し、個別銘柄の将来などで判断を行って、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)市場平均を上回るリターンをねらったもの
- インデックス投資:日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)の動き合わせたもの
気ほどご紹介した積立投信で用いられることが多いのがこのインデックス投資で、アクティブ投資よりコストも低く、企業の情報をチェックするなどの手間をかける必要もありません。
株式投資ではなく、そもそも資産を増やすために運用していくことが目標という投資初心者の方には、手数料や時間を割く必要もないインデックス投資がおすすめです。
サラリーマンの副業で投資信託を選ぶ基準
手間をかけず専門家に任せることができる投資信託ですが、とは言っても全くのノータッチでは大切なお金を運用している実感も得られません。
そのため選ぶ際の基本的なポイントをお伝えしておきましょう。
何にどれくらい投資しているか
選び方の基本は何にどれぐらい投資している投資信託なのかです。
難しいことや面倒なことをする必要がない投資信託ですが、お金を預けた運用会社は果たして何に投資しているのか、そしてそれぞれいくらの金額をどれぐらいの比率で投資しているのかを理解して選択することが大切です。
そうすることで大切なお金を扱っている意識を忘れずにいられるでしょう。
どこの国に投資するか
先に述べたように、さまざまな種類の投資信託に投資することでリスクを分散することができます。
種類と言うと大まかに、日本の国内資産、海外先進国資産、海外新興国資産などさまざまな国の資産も投資対象になっています。
新興国とは先進国に比べ総じて成長が高い見込みがありますが、国ごとによく見てみると、経済・政治に問題を抱える国も多く成長率の予想はそれぞれに違いがあるので、その点もチェックしておくと良いでしょう。
商品の特徴は何なのか
初めての投資信託の選び方3つ目は、商品の特徴を抑えておくことです。
先にご紹介したようなアクティブ型、インデックス型といった運用スタイルをはじめ、ハイリスクハイリターン、ローリスクローリターンといったリスクの度合いもそれぞれに違いがあります。
主に投資対象は国内・海外それぞれ下記のように分類されます。
- 債券:リスクを抑え収益を上げる
- 株式:リスクをとって収益を上げる
- 不動産投資信託(REIT):インフレに強い資産
そのほか、原油・金などの資源・商品の価格上昇を見込むコモディティ、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)に連動する運用をする上場投資信託、株式を組み入れず、当日引き出しが可能な公社債投資信託(MRF・MMF)などに分かれます。
商品それぞれの特徴を知っておくようにしましょう。
サラリーマンが副業で投資信託すると稼げるのまとめ
今回は投資信託について最低限の基礎知識をご紹介しました。
投資信託は小額からプロに任せて始められる点においては初心者に向いており、短期トレードのように値動きを張り付いてチェックする必要がないためサラリーマンの本業に差し支えることがありません。
ただし、繰り返しになりますが投資信託にも元本割れをするリスクがあります。
そのため投資にまわすお金とは別で貯金をおこなって多少の値下がりはあるものだと心構えをしておきましょう。
また、将来のためにも資産を増やしたいたいからと言って、貯金を切り崩してまで投資に使ってしまわないように、支出を見直して余裕資金を少しずつ準備してから始めると良いですね。