サラリーマンの副業で投資を考えている方に、コインランドリー投資が人気を集めています。
『初心者にもおすすめ』という言葉を耳にする反面、『赤字で儲からない』といった声も。
そこで今回はコインランドリー投資が儲かるのか、サラリーマンの副業で成功を目指すならどんなポイントに気をつければよいのかご紹介します。
1回約45分かかる洗濯を、4人家族なら1日2回や休みの日に4回など行う必要があり、さらに1家族分の大量の洗濯物を干し、取り入れて収納するという重労働が、コインランドリーなら短時間で済ませることができますからね!
目次
コインランドリーの普及状態は?
不況や先行きの不透明さから投資家だけでなくサラリーマンも注目を集めている資産運用ですが、近年コインランドリーが人気を集めています。
太陽光発電や自動販売機、トランクルーム、コインパーキングなど、不動産に代わって副業の投資として挙げられるものがありますがその理由として、持っている土地を有効活用できることが特徴です。
中でもコインランドリーは全国で店舗数を増やしており、厚生労働省による『コインオペレーションクリーニング営業施設に関する調査』によると2013年度に1万6693店舗に達したとされます。
これは1996年度の1万228店舗から約6000店舗も増えたことになり、2016年頃からコインランドリー投資はサラリーマンの副業としてもトレンドになってきました。
厚生労働省:コインオペレーションクリーニング営業施設に関する調査
サラリーマンの副業でコインランドリーは儲かるの?
サラリーマンの副業としてコインランドリー投資をした場合儲かるのかが非常に気になりますが、結論から言うと、大きく儲けることができないという結果が現実です。
コインランドリーは初期費用として1500万円~2000万円が必要とされていますが、客単価が低いことから売り上げは月に25万円~60万円が平均と言われており、立地が良い店舗であっても月に100万円前後の売上だとされています。
儲けの少ないコインランドリー投資ですが、目安として、例えば売上が50万円あるとすると、光熱費・消耗品費・外注費など経費が15万円程度、家賃が必要な場合はプラス10万円程度で約半分が経費になり、残り月25万円=年間300万円が利益となり、うまくいけば約5年間で初期費用1500万円程度の元が取れるという計算ができます。
あなたが生かせる土地をすでに所有していて少しずつ継続的に稼ぐのであれば選択肢に入れることも考えられますね!
サラリーマンが副業投資でコインランドリーをするメリットとデメリット
副業投資でコインランドリーをするとどんなメリットがあるのか、またデメリットはどんな所かを順にご紹介します。
コインランドリー副業のメリット
メリット1:ランニングコストがかかりにくい
コインランドリーに必要な経費は、店舗規模を10坪程度とした場合、主に下記のようなものがあります。
- 光熱費:10万円程度
- 洗剤など消耗品:1~3万円程度
- 家賃(賃貸の場合):10万円程度
- 外注費(コールセンター代など):1万円~3万円程度
- 人件費(雇う場合):3万円
店内清掃のパートさんを雇わないのであれば人件費をかける必要もなくなります。
また、メンテナンスを行っていれば機器の寿命は10年間~20年程度と言われており、コストパフォーマンスが良いです。
メリット2:手間がかからない
コインランドリーは、難しい知識が必要なく、個人経営だけでなくフランチャイズにすれば、費用はかかりますがクレーム対応などいざという時のサポートをしてもらえます。
運営は基本的にセルフサービスであるため、スタッフの配置や教育などが要らず無人運営が可能です。
売上金の回収や店内の清掃は必要ですが、料金の支払いは自動販売機のようにコイン投入口などがありますし、とにかく手間がかかりません。
運営に関する労働がほとんどないのも、忙しい副業サラリーマンにとってメリットと言えます。
メリット3:土地・建物を有効活用できる
コインランドリーに必要な土地面積は10坪程度あれば可能とされています。
飲食店やコンビニなどの建物をそのまま利用して開業することも可能なので、土地を持っているサラリーマンや、コンビニ跡地利用にメリットがあるでしょう。
コインランドリー副業のデメリット
デメリット1:初期費用が高額
コインランドリーのデメリットは先述したとおり、初期費用が高額になることです。
洗濯機、乾燥機の購入には1300万円前後がかかり、給排水工事・電気工事などが700万円前後かかるため、1500万円~2000万円が初めに必要とされています。
開業前にシミュレーションをしていても軌道に乗らなかった場合、大きな痛手になってしまう点はデメリットと言えるでしょう。
デメリット2:立地に左右される
コインランドリーは立地で決まると言っても過言ではありません。
コインランドリーのユーザーターゲットは主にファミリー世帯の女性ですから、それを踏まえて下記のような条件になっているかがとても重要です。
- 周辺にファミリー世帯がどれぐらいいるのか
- 女性でも大量の洗濯物を運べる車の利用者に対して、駐車場スペースが十分にあるか
- 店内が明るくおしゃれ・清潔感があるか
近年はコインランドリーも美容室のように多様化しつつあり、おしゃれなビジュアル、照明・小物や、カフェ併設などが進んでいます。
家事の負担軽減は、メインで家事をする家庭が多い日本の女性である主婦や働くママにとって最も重要ですから、ターゲット層のいない立地やライバル店が強いところで開業すると初期投資費用のもとを取るのは非常に困難な中、経費の支払いだけを続けなければいけません。
デメリット3:大きく稼ぐことはできない
繰り返しますが、コインランドリーは立地が良くうまくいった場合でも月に100万円程度までが限界でしょう。
そのため、副業でやっていくのであれば本業の収入にプラスになりますが、例えばいずれは本業にしたい方や、資産運用として大きく稼いでいきたい方にはおすすめできません。
サラリーマンが副業でコインランドリーを成功させるポイント
サラリーマン副業の投資でコインランドリーを選択する場合、どんなポイントをおさえてやっていけばよいのかについて解説します。
周辺環境の良い場所を選ぶ
サラリーマン副業でコインランドリー投資をするにあたって周辺環境の良い場所とは、以下のような条件にあてはまるかどうかです。
- 近隣に大型ショッピングモールや商業施設、遊興施設があるか
- 店舗の前の道が交通量が多く渋滞しないか
- 通勤や帰宅に多くの人が利用する道であるか
コインランドリーは外から見えやすく人が集まる環境であることが、収益に大きく影響します。
近年はカフェやコンビニエンスストア、スーパーやガソリンスタンドなどとの併設物件も増えており、忙しい女性が『ついで洗濯』ができるかどうかもカギを握ります。
また人通りが多いからと言って渋滞するような国道は避けたほうが良いでしょう。
メインユーザーである家族を持つ女性が、買い物のついでに立ち寄れる場所なのか、運転の難しい入りにくい立地ではないかという点が重要です。
駐車場を完備する
先に触れたとおり、コインランドリーには駐車場スペースも重要です。
例えば働く女性が週末に家族全員の洗濯物をまとめて運んだり、また、主婦の方が大きな布団を持ち込むことを考えるとわかるように、女性の力で持てる量には限界があります。
お子様連れであったり、まさに使いたい雨の日を想定すると、電車やバスで行くような場所だと差し支えるでしょうから、利便性を考えると車での運搬は必須です。
特に郊外では車の利用者が圧倒的多数となるので、駐車場スペースを十分に確保する必要があります。
支払い手段の選択肢があるか
近年は現金よりもポイント還元などメリットの多い電子マネーなどの支払い方法への人気が高くなっています。
- Suica
- WAON
- 楽天Edy
- iD
- PASMO
上記のような電子マネー払い対応機器が、大手のコインランドリーで導入されています。
幅広い支払方法への対応は人気が高く、手軽さに加え、ポイントが貯まるのは家族のいる女性にとってとても大きな魅力になり、ライバル店との差別化にもつながるでしょう。
また、最近商業施設やショッピングモールなどの駐車場でも導入され利便性を高めている、空き状況確認をネットで簡単にできるシステムが、コインランドリーにも導入され始めており、ニーズは今後もあるでしょう。
サラリーマンの副業コインランドリーまとめ
コインランドリー自体は女性を中心に近年ニーズが高くなっています。
4人家族の場合、洗濯を開始してから収納するまでに1日で約3時間もの時間を要し、しかもそれだけの洗濯物を干すスペースがないという問題がありましたが、コインランドリーは大型の洗濯乾燥機のおかげで一度で済ませることが可能になりました。
また、布団や毛布についたダニは天日干しでは完全に除去できないという情報もテレビや雑誌等メディアを中心に広く浸透したことから、コインランドリーの大型業務用乾燥機へのニーズが非常に高くなりました。
ただし、繰り返しますがコインランドリー投資で大きく稼ぐことは不可能です。
収益を右肩上がりにしたい場合や、生かせる土地を所有していないのであれば、ほかの投資や副業を選択することをおすすめします。
サラリーマンに人気の副業はこちらのページにまとめてあります。