サラリーマンなら誰しもが憧れるのが、会社や他人に束縛されることのない生活です。
そんな生活を可能にするのがサラリーマンのセミリタイアですが、実際にどの様にすればセミリタイアは可能なのでしょうか?
今回は、そんな夢見るサラリーマンの為に、セミリタイアのメリットやデメリットに加えて、セミリタイア後の株式投資などおすすめな収入源について紹介していきます。
目次
そもそもサラリーマンのセミリタイアとは?

セミリタイアとは、これまでのメインの仕事中心の生活から離れて完全なリタイアをしないまでも、働く時間を少なくして生活を送っていくことを言います。
メインとなる仕事を退職することによって、自分の時間や生活を楽しみながらその傍らで収入を得ながら生活していくサラリーマンには夢のような世界です。
ただ、早く会社を辞めただけでは生活が出来なくなってしまうので、一定の収入減を確保して、ある程度の蓄えを持っている状態でないと生活に行き詰ってしまいます。
ちなみに『セミリタイア』の他に『アーリーリタイア』という言葉もよく耳にします。
『アーリーリタイア』は退職した後は完全に仕事をせずに、蓄えや不労所得のみで生活することを指します。
サラリーマンのセミリタイア必要資金は?

セミリタイアして、時間や人に縛られることのない優雅な生活を送りたいのであれば、それなりの蓄えは必要です。
仮に、40歳独身の人がセミリタイアをして質素な生活を送るのであれば、1ヶ月に必要となる生活費は1人およそ20万円程度でしょう。
その20万円のうち5万円は、投資や簡単なアルバイトなどで稼ぐとすると、残りの15万円は年金などは期待できないので、蓄えから捻出することになります。
80歳まで生きると仮定すると、7200万円必要となります。
意外と少ないように感じる金額ですが、あくまで質素な生活を送る前提の金額で、この程度の蓄えでは正直何の楽しみも持てないでしょう。
サラリーマンがセミリタイアをする条件は?

サラリーマンがセミリタイアをするにあたり、『リタイア後の仕事』『資産』『現預金』等の条件は正直なところ明確には存在しません。
セミリタイアしたい人のほとんどの場合は、『自由な時間』と『ストレスの少ない精神的な自由』を求めてリタイアします。
この2つの条件をクリアするには、自分がどのような生活をしていきたいかを明確にする必要がありますが、その基準で一番重要となるのがどこに居住するかです。
というのも、居住する場所によっては、お金の面や利便性の面などが大きく左右されてしまうからなのです。
セミリタイア後に居住するパターンは、主に4種類あります。
- 海外移住してセミリタイア
- 田舎でセミリタイア
- 郊外でセミリタイア
- 都心でセミリタイア
この4つの居住パターンには、それぞれメリットデメリットが存在しており、自分が送りたい生活はどこに居住すれば可能なのかをよく考える必要があります。
セミリタイア居住環境の特徴は?
海外移住してセミリタイア

最近では日本にある資産を売却して、アセアン諸国に移住しセミリタイア後の人生を楽しむ人が増えています。
というのも、アセアン諸国の多くは、物価も安く日本よりも生活費がかからず、気温も温暖で悠々自適に生活を送ることができるからです。
治安の面で若干の不安はあるものの、居住する地区や居住する物件などをしっかりと事前に調査して住めば、そこまで気にする必要もありません。
但し、海外に移住する際に注意が必要なのは、現地の税金と居住するのに必要なビザの発給条件です。
不法滞在や税金の滞納など大きなトラブルにもなりかねませんので、事前にしっかりとリサーチしておく必要があります。
田舎でセミリタイア

中高年の方たちに人気なのが田舎でのセミリタイアです。
都会の生活が嫌になってしまった人や、幼いころに田舎に住んでいて田舎の方が住みやすい印象があるなど、理由は様々です。
また、中高年の方たちに田舎の移住が人気の理由は、現在の日本の社会問題も関係してきています。
田舎では最近空き家が大きな問題となっていますが、市町村によってはこの空き家を条件付きなどではありますが、無料若しくは格安で購入することができるのです。
収入を減らしてセミリタイアする人にとっては、移住するのにお金がかからないというのはとても魅力的です。
しかも都心や郊外に比べれば路線価は非常に安いので、固定資産税などの税金も安く抑えることができます。
ただ、田舎で暮らすの場合はなかなか仕事を見つけることができないので、収入源はしっかりと確保しておいた方が良いでしょう。
郊外でセミリタイア

都心の利便性は捨てたくない、けれども都心に住むほど経済的に余裕がない、と言う人に人気なのが郊外でのセミリタイアです。
田舎と比べれば、簡単な収入を得るための収入源の心配をする必要はないでしょう。
ただ、物価は都心ほどではないもののそれなりに高く、持ち家でない場合は住宅にかなりの費用を要してしまいます。
郊外でセミリタイアを考える場合にはより自分の資産状況について把握しておいた方が良いでしょう。
都心でセミリタイア

おそらく誰もが都心でセミリタイアができるのであれば、そうしたいでしょう。
ただ、やはり都心でセミリタイアをする為にはかなりの資産や現預金が必要となります。
住む場所に関しても賃貸の場合はかなりの賃料が必要ですし、持ち家の場合も固定資産税などの税金はかなりの額掛かってきてしまいます。
都心でのセミリタイアは、相当資産的に余裕のある人以外は避けておくべきでしょう。
セミリタイアのメリットとデメリットとは?
サラリーマンのセミリタイアのメリットは?

会社に行くストレスが無くなる
毎朝決まった時間に起きて、他人に決められた場所まで満員電車に揺られて行く。
そして、顔を見たくもない上司に会い、特に気の合わない同僚や後輩と絡んでいく。
こういった人間関係は、やはりストレスになっていきます。
セミリタイアしたからといって、だらけきった生活を送るのはあまりおすすめではありません。
でも、あえて会社に行って自分のやりたくないことをやる必要はなくなるのです。
参考:サラリーマンの平均帰宅時間って何時?帰宅時間を早くする方法はこれだ!
余計な支出が減る
会社でお金を稼ぐために、余計にお金がかかっていると感じた事はありませんか?
まず、そもそも会社で仕事をする為にはスーツや革靴などの衣服に、名刺入れなどの小物類などある程度そろえておく必要があります。
これは実は、サラリーマンでなければあまりいらない費用です。
スーツは冠婚葬祭用に1着あれば問題ないですし、小物も筆記具などの必要最小限で済みます。
さらにサラリーマンは、飲み会やランチなど余計にお金がかかってしまうこともありますが、セミリタイアしているのであれば、無理に飲み食いに付き合う必要もありません。
仮に、月3回飲み会が減っただけでも、外食費は1万円以上抑えることが出来ます。
心に余裕が生まれて優しい人になれる
会社組織や特に好きでもない人との付き合いが減ることにより、イライラする機会が無くなりストレスは激減します。
そうすると心に余裕が生まれるようになり、自分の周囲に人たちに優しく出来るようになります。
やはり人間どうしても、自分の機嫌が悪い時は周囲に冷たくなってしまいがちですが、そもそも機嫌が悪くなる根源が無くなるので、常に優しい人になれると言うワケです。
サラリーマンのセミリタイアのデメリットは?

社会とのつながりが薄くなる
セミリタイアすることで、人との関わり合いが少なくなってしまい社会との繋がりが薄くなってしまいます。
これは人との付き合いが薄くなることは、嫌いな人と付き合わなくてよいというメリットな部分も出てくる反面、暗に好き嫌い関係なく人との関係が少なくなってきてしまうと言うことです。
人間関係がストレスの元ではありながら、関わらなすぎというのも逆にストレスの元になってしまう人はいますので、自分がどちらなのかは予め知っておく必要があります。
特に他人の目を気にする人や、承認欲求が高いと感じている人はセミリタイアすることによって、逆に寂しくなってしまい、失敗してしまうこともあります。
お金が減っていくことに不安を覚えてしまう
セミリタイアではある程度の収入はあるものの、ほとんどの人は預貯金が減っていく生活をすることになります。
バリバリに仕事をしているときは、いくら使っても翌月にはまた安定した収入があるという安心感がありましたが、セミリタイアするとそうもいきません。
十分な預貯金を持ってセミリタイアしても、先は何が起こるかわかりませんし、予定外の支出も当然出てくるでしょう。
セミリタイアして自由な時間を手に入れられても、なかなか金銭的に自由になれることは少ないのです。
セミリタイアに向いている人・向いていない人

セミリタイア に向いている人
セミリタイアに向いている人は、以下の様な人です。
- 1人の時間が好き
- 友達との付き合いが無くても良い
- 大好きな趣味がある
- 何にでもチャレンジする
- 退職後にやりたいことが明確にある
この様な人であれば、自由な時間を手にすることの出来るセミリタイアも満喫することが出来るでしょう。
セミリタイアに向いていない人
一方、セミリタイアに向いていない人は、以下の様な人です。
- 時間を持て余すことが嫌い
- 退職後にやりたいことはない
- 人と関わることが好き
- 今の生活に満足している
この様な人は、セミリタイアに向いていない可能性があります。
仕事が忙しいことから解放されたいからと言って、セミリタイアしたものの、最初はゆっくりとした時間を楽しめても段々と何をしたら良いのかと焦ってしまい、仕事に戻るケースはよくあることです。
セミリタイアをするのであれば、その後の生活で何をやりたいのかしっかりとしたビジョンを持って行動していく必要があります。
セミリタイアの収入源は株式投資がいいの?
セミリタイアする場合、重要になってくる物の1つが収入源の確保です。
派遣会社を通じて警備員などの割と簡単な仕事をして、小さく稼いでいくというのもよいですが、なるべくなら肉体を使わないで稼いでいきたいですよね?
そこでおすすめなのが、株式投資などの投資やインターネットなどで行うビジネスです。
ここでは、セミリタイアにおすすめなビジネスや投資を紹介していきます。
セミリタイアにおすすめ①:株式投資

まず、セミリタイア後に行う物として最もポピュラーなものの1つが株式投資です。
株式投資で成功するには柔軟に売買できる環境が必要となりますが、セミリタイアしている場合では株価の動きにいつでも対応することができます。
また、現在はインターネットなどを使って株式の情報なども簡単に手に入れることができるので、自宅にいながら気軽にトレードを行うことができます。
ただ、株式投資で安定的に収入を得るためには、それなりの知識が必要となります。
出来れば、セミリタイアする前にある程度の知識や経験を積んでおいた方が良いでしょう。
セミリタイアにおすすめ②:不動産投資

日々値段が大きく動く株式投資とは逆で、日々の値動きはそこまで大きくなくリスクが少ない点が不動産投資のメリットです。
ただ、株式投資同様安定的に収入を得るためには、それなりの知識と経験が必要となるので、セミリタイアする前にある程度学んでおく必要があります。
セミリタイアにおすすめ③:アフィリエイト

現在ネットビジネスの代表格でもあるアフィリエイトは、ノーリスクで始められるビジネスとしてとても人気となっています。
アフィリエイトとは、自分のホームページなどで商品を紹介してその商品をユーザーが購入されることで販売会社から紹介料をもらうビジネスの事です。
なので在庫などは持つ必要はなく、パソコンとネットの環境さえあれば、いつでもどこでも作業ができるので、自宅やカフェ、外出先などで自由に仕事をすることが可能です。
ただ安定的な収入を得るためには、最低でも半年間はかかるため、セミリタイアする場合はあらかじめ学んでおくか、そこまでは収入が全くないということを理解行うと良いでしょう。
セミリタイアのおすすめ④:アドセンス

アフィリエイト同様、リスクが少なく人気なのがアドセンスで報酬を得る方法です。
アドセンスとは、自分のブログやホームページに集客し、そのユーザーが底にある広告を見たりクリックしたりする事で収入を得る広告事業の事です。
アドセンスに関しても、特に商品在庫などを持つ必要もないのでパソコンとネット環境があればビジネスができます。
ただ、アフィリエイトと同様で稼げるようになるには半年以上の期間を有するので、それを前提にしておく必要があります。
セミリタイアにおすすめ⑤:クラウドソーシング

クラウドソーシングとは、インターネット上で仕事を発注、受注する今流行りのインターネットビジネスです。
在宅で仕事が出来るので、学生や主婦、セミリタイアをしたサラリーマンを中心に人気になっています。
仕事内容は多岐にわたり、イラストや記事執筆作業、デザインやネーミングなどがあり、自分に合った仕事をクラウドソーシング専門サイトで見つけることが出来ます。
セミリタイアにおすすめ⑥:FX

FXは、株式投資に並んでメジャーになっている資産運用と言えます。
自分のお金を使用して売り買いを行う為、リスクを伴う稼ぎ方と言えますので、始める場合はセミナーなどに通ってから始めた方が無難です。
アメリカでは、FXを始める大多数の人はセミナーに1年も通い、シミュレーションなどで実践を積んでから始める為、日本人と比べて赤字も少なく済んでいるそうです。
日本では楽に稼げるからと言って、気軽に始めた人が大損をしているケースもたくさんありますので、注意が必要です。
セミリタイアにおすすめ⑦:ふるさと納税

セミリタイアすると、税金関係も含め、お金の管理は全て自分で行わなければなりません。
もちろん、サラリーマン時代には特に必要の無かった確定申告もやる必要があります。
せっかく自分で金銭面を管理するのであれば、ふるさと納税で節税しつつお得に商品をゲットするべきだと思います。
最近であれば、ふるさと納税サイトで納税するともらえる商品も多様化しており、商品ページを見ているだけでも楽しいものです。
セミリタイアにおすすめ⑧:アンケートモニター

アンケートモニターとは、ただアンケートに答えるだけでお金を稼ぐことが出来るサービスです。
アンケートに回答するだけなので、1件あたりの報酬額は極めて安価ではありますが、塵も積もれば山となるの精神でコツコツと続けていくと、高額のアンケート案件を紹介されることもあります。
貯まった報酬額は、現金化したりポイントでの支払いなどに充てることが出来ます。
また、食品や日用品などの試供品のモニターもあり、色々な商品をもらえることも楽しく稼ぐことが出来るメリットです。
セミリタイアにおすすめ⑨:日払いアルバイト

今やどの業界も人手不足に喘いでいますので、日払いでお金を稼ぐことの出来るアルバイトは無限に存在しています。
1日で完結するものも多く、長期で働く際の煩わしい人間関係のストレスもありません。
日払いアルバイトの内容も様々ありますので、アルバイト情報誌やアルバイトサイトなどで詳細を検索してみると良いでしょう。
たまには人と関わりたいな、すぐに現金を手に入れたいな、などと思っている人にはおすすめの仕事です。
セミリタイアにおすすめ⑩:リゾートバイト

リゾートバイトとは、お正月やお盆などの超短期間の高額バイトや、1ヶ月もしくはワンシーズンの間リゾート地に住み込みながら働くというバイトのことを指します。
基本的には住み込みになるので、家賃や光熱費は一切かかりませんし、多くの場合は食事も提供されますので、支出を抑えたいと思っている人にはおすすめの働き方です。
ある一定期間みっちりと仕事をすれば、あとは自由に過ごすことが出来、今セミリタイアした人たちに人気が出始めています。
参考:サラリーマンの副業オススメランキングTOP10!在宅で毎月5万を稼ぐ方法
サラリーマンセミリタイアのまとめ

今回は、サラリーマンがセミリタイアする方法にメリットやデメリットを紹介してみました。
サラリーマンのほとんどの方が夢見るセミリタイアですが、その方法やその後の生活水準次第ではハードルを落とすことも出来ます。
セミリタイア後の収入源は株式投資やネットビジネスがおすすめなので、いまから可能性を増やすためにも始めてみてもいいかもしれませんね。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。