副業を推進する流れに乗ってさまざまな選択肢が増えていますが、『英語を使ってできる副業はないの?』と考えている方のために、翻訳の副業についてご紹介します。
実は副業でも翻訳の仕事で稼ぐ方法があります。
いくら稼げるのか、どのような方法があるのかを詳しくまとめました。
目次
副業の翻訳とは?

副業で行う翻訳は、外国語を日本語に、またその逆で日本語から外国語へ翻訳や通訳の依頼を受けて収益を得る方法です。
主に英語の翻訳案件を中心に、韓国語、タイ語、中国語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語など多くの案件があります。
翻訳の仕事はどのようなカテゴリーがあるのかというと、代表して以下のようにさまざまな種類があります。
出版翻訳 | ビジネス書籍、小説、雑誌など出版物など。社会情勢やトレンドなど世代・文化の最先端知識を要する。 |
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映像翻訳 | 映像系残飯翻訳で、映画やニュースなどセリフや字幕の作成。字幕翻訳については表現力のほかに文字制限に技術を要する。 |
医薬翻訳 | 医学、薬学、文書のほか農薬、バイオ技術などの文書。非常に専門性の高い内容。 |
金融翻訳 | 銀行・証券・保険などの文書。商品説明書、契約書車内マニュアルに加えて財務書類、市場レポート等。翻訳スピード、質が重要視される。 |
法務翻訳 | 契約書、特許申請文書翻訳など。法律関連専門知識を要する。 |
IT翻訳 | コンピュータ、通信など情報技術翻訳。需要の大半がソフトウェアの現地語化。翻訳ツールなどの導入により業務効率化され翻訳料金が下降傾向。 |
実務翻訳 | ビジネス翻訳、産業翻訳とも呼ばれ翻訳市場の9割を占めると言われる。企業案内、事業計画書、WEBコンテンツなどあらゆる政治・経済活動の現場において発生する文書。 |
サラリーマンが副業で翻訳するとどれくらい稼げる?
翻訳の副業でどれぐらい稼げるのかというと、時給換算すると総体的に高い報酬であると言えます。
専門性の高い分野でたとえば医薬翻訳であれば、時給4000円~5000円程度という場合がありますが、翻訳の仕事の9割を占めるとされる実務翻訳の場合、業種分野、難易度や実績など条件に応じて決められます。
目安として和訳案件の場合、時給1000円~2000円、分野によっては3000円のものもありますし、英訳案件では2000円~3000円、分野によっては5000円など和訳に比べて高めになる場合が多いとされています。
サラリーマンが副業の翻訳で稼ぐポイント
副業で翻訳をするにはどうすればよいか、大事なポイントを3つお伝えします。
まずは和訳案件から始める
サラリーマンの方が副業として翻訳をするのであれば、英語から日本語に訳す和訳から始めることをおすすめします。
その理由として、日本語から英語に訳す英訳案件の方が和訳案件よりも案件の単価が高く、英語力レベルの高さを求められる傾向があるからです。
つまり英訳案件は経験者向けであるのに対し、和訳案件は未経験者が取り組む第一歩として向いていると言えるということです。
英語力を身につける
副業で翻訳をするためにどんな知識が必要かというと、TOEIC800点以上、英検1級相当を要するとされているサービスが多いです。
また、英語力と同時に表現力も求められるのが翻訳副業の特徴でもあるため、いかにして豊かな語彙力を持って意味を伝える技術があるかが重要視されます。
クラウドソーシングに登録する
翻訳の副業を探そうと考えたときに、一番に求人サイトが思いつくのではないかと思いますが、翻訳内容の詳細がわからなかったり、相場より高いか低いかの判定も難しいという難点があります。
そのため未経験の方が副業で始めるのであればクラウドソーシングサービスへの登録がおすすめです。
なぜなら、クラウドソーシングサービスには様々な種類の案件を多く見ることができるので、たくさんのライバル翻訳者が登録をしており競争率はあるにはありますが、初心者の方にも優しく、登録するメリットの方が多いと言えるからです。
サラリーマンが副業で翻訳をやるメリット
翻訳の基本的な内容や稼ぐために大切なポイントを伝えしましたが、実際にサラリーマンの方が副業で翻訳をするとどんなメリットがあるのかについてご紹介します。
スキルを身につけることができる
副業には今すぐ簡単に始められるものもありますが、中には時間が経過してもビジネススキルが身に付かないものもあります。
しかし翻訳を副業にすると報酬も安定しやすいため、将来転職を考えている方やいずれは副業から本業へとシフトしたい場合にも役立ちます。
そのため先のことを考え今からスキルを身につけステップアップしていくということが可能です。
費用がかかりにくい
投資や転売などのネットを利用した副業では、まずは投資する物を購入したり、在庫を用意するための資金が必要ですが、翻訳の副業では高額な初期費用や経費がかかりません。
もちろんスキルを身につけるために書籍の購入をするなどをした方が良いですが、少しずつ購入していくことも可能ですので、まとまった資金が不要なのです。
報酬が明確であり収益の目処が立つ
ネットショップ副業や転売ビジネスであれば、あなたが休みたいときに休むとユーザーが離れてしまい売上のマイナスに直結するというデメリットがありますが、翻訳の副業であれば、受けたい仕事を選択することや、受けられる時期を調整することが可能です。
もちろん事前に休む時期を伝えておいたり相談を要する場合もありますが、ネット販売系ビジネスではユーザーを逃したときに起こるマイナスが計り知れないのに対して、基本的に出来高制である副業翻訳は、休みをとった際に起こる収入減に予測がつくという違いがあり、生活面・精神面での安定にもつながるという大きなメリットが得られます。
サラリーマンが副業で翻訳をやるデメリット
先に副業翻訳のメリットをご紹介しましたが、正直なところデメリットも存在しますので、まとめておきますね。
予想通りに稼げるとは限らない
副業で翻訳をして稼ぐには単純により多くの案件を受けてこなせばこなすほど、報酬に直結します。
しかし、簡単にコンスタントに案件が見つかるかというとそういうわけではありません。
翻訳者はより多くの実績と高いレベルの語学力を求められ、ライバルから案件を勝ち取らなければいけません。
予定調整を徹底しなければならない
副業で翻訳の収益アップは多くの仕事を受け続けて実績を積んでいくことが必要ですが、そのために複数の案件を同時進行でやっていく場合も出てくるでしょう。
その場合、納期はそれぞれの案件ごとに違いがあり、さらに医薬系やゲーム系、マニュアル系などカテゴリーが違う場合にも混乱せずに、それぞれの納期に合わせた作業予定の調整を徹底しなければなりません。
もっと言えば、そもそも本業の予定との調整がありますから、いくら稼ぐためとは言えオーバーワークになってしまいがちな努力家の方ほど注意が必要です。
高い語学力の証明が必要になる
先述のとおり、翻訳の副業をするにはTOEIC800点以上、英検1級といった語学レベルを要求されるため、履歴書に記載できるような語学力があればアピールポイントになりますが、そうでない場合は難しいのが現実です。
語学のスキルを身につけたい方は、まず資格を取ることが優先になるでしょう。
サラリーマンの副業の翻訳でおすすめなサイトは?
副業の翻訳で稼ぐポイントでもご紹介しましたが、まずはサイトへの登録が必要です。
そうは言ってもサイト選びも大変なので、おすすめのサイトを4つまとめました。
クラウドワークス
クラウドソーシングサービスに登録すれば、初心者の方も仕事を獲得しやすいので、まずはクラウドソーシングサービス大手のクラウドワークスを利用すると良いです。
クラウドワークスでは現役で活躍している翻訳者も多いため獲得競争率は高めではありますが、英語力を生かした案件も豊富で、確実に案件を獲得できるサービスです。
クラウドソーシングサービスに登録するのが初めての方にも、サポート面や使いやすさも充実しており安心して利用できるでしょう。
ランサーズ
こちらもクラウドソーシングサービスの大手でクラウドワークス同様に有名なサイトです。
IT関連や動画関連など多岐にわたる案件が掲載されており、未経験の方も始めやすいでしょう。
クラウドワークスとあわせて登録しておくのも良いですね。
ココナラ
ココナラはクラウドソーシングサービスではありませんが、知識・経験スキルを売買できるサービスです。
英語の語学力を生かした案件もあり、翻訳のほかテープ起こしや英文添削、ライティングなども出品されているため、お小遣い稼ぎとして利用すると良いでしょう。
Amerlia
Amerlia(アメリア)は翻訳のスキルアップを支援し仕事獲得をする、入会金5400円、年会費16200円という有料の会員サービスです。
翻訳スキルの教育を受けながら仕事探しができるため、ほかの求人サイトにはないような未経験者可の案件も豊富です。
また、毎月定例トライアルが行われており、成績が良ければ経験者向け求人に応募できるクラウン会員制度があるのも特徴です。
サラリーマンの副業翻訳まとめ
今回はサラリーマンの副業で翻訳について解説しました。
翻訳の仕事は、まずはクラウドソーシングサービスから始めていくと良く、報酬面は出来高制であるため、がんばったぶんだけ報酬につながる副業だと言えます。
履歴書に記載できるような高レベルの英語学力がある方は、気軽に始めても副業から本業へとスキルアップすることも十分可能ですので、ぜひ得意分野を生かしてトライしてほしいと思います。